元気をサポートするサプリメントの上手な活用方法

食事を補う便利アイテム

 サプリメントは「健康食品」ともいわれるように、食品の部類に分けられます。そのため、食事で摂取しきれない栄養素を補うものとして利用するのがおすすめです。
 本来は、1日3度の食事から1日に必要な栄養素をすべて摂取することが理想。しかし、現実的にはそれは難しいことが多いのです。
 たとえば野菜。1日にとる野菜の目標量を厚生労働省は350gとしています。さらに、そのうちの120gは緑黄色野菜からとるように推奨しています。
 では、野菜350gとはどのくらいの量なのでしょうか。実は大きめのボウルに山盛り1杯分ほどの量になるのです。これだけの量を毎日毎日きちんと食べるのは、やはり難しい人の方が多いでしょう。
 そこで、食事でとりきれない栄養素をサプリメントで補うことで、効率的に栄養をとることができるのです。

注意点も要確認!

 見た目はお薬に似ていても、サプリメントは医薬品ではありません。そのため、医薬品のような効果を求めて過剰にとり過ぎると、逆に体に悪影響を与える場合があります。パッケージに記載されている摂取量は必ず守るようにしましょう。
 また、処方薬との飲み合わせによって薬の効果を弱くしたり、逆に効果を強く出したりすることがあります。通院中や処方薬を服用している人がサプリメントを利用する場合は、医師に確認を取ってからにしましょう。

こんなときにはこの栄養素がおすすめ! ダイエット ■ビタミンB群 ■L-カルニチン
 ビタミンB群のなかでも、とくにビタミンB2を摂取することで、脂肪が効率良くエネルギーに変換されて燃焼します。
 またL-カルニチンは、蓄積された脂肪がエネルギーになるのを助ける働きがあるので、ダイエットの補助におすすめです。 野菜不足が気になる ■マルチビタミン ■食物繊維
 複数の栄養素を一緒にとり入れることで、お互いの効果を高め合うものが多くあります。サプリメントのマルチビタミンは、野菜や果物などに含まれる複数のビタミンをバランス良く配合しています。
 食物繊維は、腸の働きを活発にしてくれたり、いらないものを体の外に排出する働きをしています。 体調を崩しやすい ■ビタミンA
 鼻や目、のどには粘膜があり、病原菌などが外から侵入するのを防ぐ役割をしています。ビタミンAには、その粘膜などを正常に保って免疫力を高める効果があるため、元気な体作りをめざす人にはおすすめ。
※ビタミンAはとり過ぎると過剰症を発症する場合もあるので、摂取量は守りましょう。

今回のアドバイザー


管理栄養士 赤坂店 福地 和紀

栄養バランスのとれた食生活をめざしたうえで、足りない栄養素をサプリメントで補いましょう。