コラム編 “禁煙対策”

喫煙は体に悪い影響を多く及ぼします。
禁煙の決心ができたら、食事面からもサポートをしましょう。
今回の管理栄養士

アトレ川崎店
藤田 夕貴

リスクが高い喫煙

 タバコの煙にはニコチンをはじめとした4000種以上の有害物質が含まれ、そのうち60種以上の化学物質は発がん性物質、発がん促進物質です。そのため、喫煙を続けることによって、がんはもちろん、循環器や呼吸器、胃腸などに悪影響を与え、さまざまな病気のリスクを高めることが分かっています。
 しかし、喫煙者はそれを分かっていてもなかなかやめることができません。なぜなら、タバコに含まれるニコチンが依存性物質だからです。
 このニコチン依存症から抜け出すためには、禁煙外来で治療を受ける、あるいは薬局で購入できる医薬品を利用するなどの方法がありますが、ここでは食事面でのサポートについてご紹介します。

禁煙時におすすめの栄養素

 禁煙のサポートとして食事に期待したいのは、不足しがちなビタミンやミネラルを補うことと、禁煙中に起こる集中力の低下、イライラ、不眠、だるさなどの症状をやわらげることです。この観点から積極的にとり入れたい栄養素が次の5つです。
■DHA……青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸です。集中力を高めるほか、中性脂肪の低下、高血圧、脳卒中の予防にも効果があるといわれています。
■レシチン……脳の神経伝達の合成に必要なリン脂質の一種で、集中力低下の予防が期待できます。大豆や大豆製品、卵黄などに多く含まれています。
■トリプトファン……必須アミノ酸の一種で、牛乳、大豆製品、バナナに多く含まれています。睡眠に欠かせないセロトニンという物質を作り、気持ちのリラックスにつながります。
■カルシウム……慢性的に不足するとイライラする原因につながります。乳製品、小魚、干しえび、青菜などに多く含まれています。
■ビタミンC……喫煙やストレスによって大量に消費される栄養素です。ブロッコリーやキウイなどに多く含まれています。

知っておきたいお料理のいろは

『冷凍保存に適さない食材』 冷凍に適さない食材は、「水分が多いもの」や「食物繊維が多いもの」。組織が壊れて食感がかなり変わってしまうからです。とくに水分が多い食材は、水分が凍って解凍したときに、水分が流れ出てしまいます。

管理栄養士配属店舗では、毎月、旬の食材を使ったレシピを店頭で配布しています。詳しくは各店舗のスタッフまでお問い合わせください。