医療法人社団 健楓会
東伏見駅前内科糖尿病クリニック
院長 渡邊 智 先生
秋田大学医学部卒業。横浜市立大学附属市民総合医療センター、関東中央病院 代謝内分泌内科、横浜労災病院 内分泌糖尿病センター、東京女子医科大学病院 高血圧・内分泌内科などを経て、2023年9月、東伏見駅前内科糖尿病クリニック院長就任。
―糖尿病とはどのような病気ですか。「インスリン」と「血糖」についても教えてください。
糖尿病は、インスリンがうまく働かないために、血液中を流れるブドウ糖が利用されず、血液中にあふれてしまう病気です。血液中のブドウ糖濃度を「血糖値」といい、血糖値が高い状態が何年も続くと血管が傷つけられ、やがて全身にさまざまな合併症を引き起こします。インスリンは、すい臓のβ細胞から分泌されるホルモンで、血糖値の上昇が予測されるときに分泌され、血糖値が低いときには分泌を抑制して血糖値を一定の範囲におさめる役割を担っています。
糖尿病でない人は、食事をすると速やかにインスリンが分泌されるので血糖値は上がりませんが、糖尿病になると、すい臓からのインスリン分泌量が低下していたり、インスリンが作用しにくい状態になっていたりするため血糖値が上昇してしまいます。
―糖尿病と一口に言っても、いくつか種類があると聞きます。
糖尿病は大きく1型と2型に分けられます。「1型糖尿病」は、自己免疫の異常によってすい臓のβ細胞が破壊され、インスリン分泌が滞ることで発症します。糖尿病全体の約5%が1型とされますが、なぜ免疫異常が起きるのかは明らかになっていません。「2型糖尿病」は、遺伝的な要因に加えて生活習慣の乱れや肥満などが原因です。糖尿病患者の大半が2型とされ、主に中高年に発症します。その他、妊娠中の女性に見られる「妊娠糖尿病」などもあります。
―やせていても糖尿病になりますか。
糖尿病と聞くと、食べ過ぎによる肥満が原因というイメージがありますが、肥満=糖尿病に直結するわけではありません。日本を含むアジア人種は欧米人種と比べてインスリンを分泌する力が弱く、「太ることができずに血糖値だけが上がってしまう」というやせ型の糖尿病も少なくありません。―合併症について教えてください。
神経・目・腎臓に症状が現れる「糖尿病の三大合併症」がよく知られています。病気が進むと、最悪の場合は失明や足の切断、腎機能の低下による人工透析、さらに心疾患や脳梗塞など命にかかわる病気リスクも高まります。糖尿病は初期症状が乏しく、気づいたときには進行しているケースが多いので、早期発見・早期治療が何より大切です。―クリニックでは、どのような検査を行っていますか。
採血による検査を基本に、必要があれば尿検査も行います。血液検査では、現在の血糖値のほか、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)といって、直近の食事や運動に左右されない1〜2カ月の平均指標も調べます。当日のうちに糖尿病の有無や重症度も評価できますから、「自分は糖尿病予備軍かも……」と気になっている方は、ぜひクリニックでの検査をおすすめします。―治療にはどのような方法がありますか。
薬物療法としては内服薬とインスリン製剤をはじめとする注射薬があります。多くの種類の薬剤がありますが、糖尿病の病態、重症度に応じて使い分けています。その他栄養士による栄養指導や運動療法も行っています。健康診断で高血糖を指摘されても放置する方が多く、知らずに進行していることが多い糖尿病。高齢化にともない、今後も患者数の増加が予測されています。糖尿病専門クリニックがお近くにない方は、一般の内科に相談してみてください。信頼できる医師のもと、負担なく通えるクリニックこそ、患者さんの治療を支える心強い味方になってくれるはずです。
糖尿病・甲状腺疾患を得意分野に一人ひとりに寄り添う治療を提案 駅から徒歩1分とアクセス至便な立地にある「東伏見駅前内科糖尿病クリニック」。院長を務めるのは、糖尿病のほか甲状腺疾患の治療を得意とする渡邊先生。クリニックには老年内科もあり、高齢者特有の悩みにも対応しています。「病状は人それぞれ。患者さんのお話をよく聞いたうえで治療方針を提案する」をモットーに掲げる渡邊先生。この春には常勤医師3名を迎え、医療体制も万全です。「町のクリニックとして、些細なことでも気軽に相談していただければと思っています」。 医療法人社団 健楓会
東伏見駅前内科糖尿病クリニック [診療科目]内科、糖尿病内科、甲状腺内科、老年内科、アレルギー科
[診療受付]9:00~13:00、14:00~18:00(土~17:00)
[休 診 日]火(第1・3・5)、日(第1・3・4・5)、祝日
住所 東京都西東京市富士町4-18-11 フジビル 1F
電話番号 042-466-5105
最寄駅 西武新宿線 東伏見駅
URL https://www.nishitokyo-cl.com/